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はたらくことの意味は、だいたいドラッカーが教えてくれた。

働くことの意味、人生の意味を喪失した私が、ドラッカーと出会い意味を取り戻していくまでの、10年とちょっとの人生記録。

(番外編)告白します。「売る」のが大嫌いです…(笑)

番外編-よもやま話-

今日は番外編です。ここ数日で感じたことを書き留めておきます。

土曜日から昨日まで、北海道に出張しておりました。美味しい酒と肴を堪能する合間に、講師をしたり、学んだり、コンサルをしてきました。 ん!? 逆か…(^^;

講師をしたり、学んだり、コンサルをする合間に、酒と肴を堪能して参りました(笑)

 

 

このブログで振り返っているように、私は社会に出て以来約17年、ずっとモノやサービスを売る現場に携わってきました。それなのに、「売る」という事に大きな疑問を感じ続けてきた人間でもあります。

はじめはITサービスを、次にインテリアを。コンサルになって以降は、さまざまな商品を「売る」ためにクライアント企業に入り、コンセプト設計をやっています。

しかし、私自身は「売る」ことが大嫌いです。
むしずが走るほど、嫌いなのです…。

今ふりかえれば、大嫌いだからこそ、この世界にずっと居続けたのかもしれません。大嫌いだからこそ、それを好きという人、そして成果をあげる人を観察し、ノウハウ化できたのかもしれません。とどのつまり、「嫌よ嫌よも好きのうち…」みたいな事かもしれません(笑)

 

 

なぜ「売る」ということが大嫌いなのか。そのヒントは、今回学びの場でご一緒した皆さまとの会話にありました。

私の世代は、日本社会の行き詰まりを片目で見つつ、もう片目で戦後復興や高度経済成長を支えた時代の教育システムを見るようにして、育ってきました。

子どものころから、大人たちが語る
「学ぶ意味」
「努力する意味」
「成長の意味」
に、どこか違和感を感じていました。

小学生の頃にバブル経済が崩壊し、高校生の時に阪神淡路の震災と、地下鉄サリン事件という、社会をゆるがす大事件を目の当たりにしてきました。

日本社会がひとつの限界に達し、崩壊を始めるさまを横目に見ながら、その崩壊しつつある旧態依然とした社会を支える教育システムによって評価を受け、学歴という結果を求められるという、明らかな矛盾の中にいました。

大人たちの自信がどんどん失われ、特に父親という存在の権威がどんどん軽くなっていった時代でもあります。自信を失った大人たちを見続けることは、若者にとっては将来への希望を少なからず喪失することでもあります。

そんな学生時代もようやく終わりに差し掛かり、いよいよ社会に出ようというタイミングで直面したのは、就職氷河期でした。私の年は氷河期のクレパスの底の年。私の友人には、本当に100社回っても内定が決まらないという経験をした人がいました。



私が「売る」という行為に違和感を覚え続けているのは、この「売る」という行為が、旧態依然としたシステムの延長線上にあることを、肌感覚で感じていたからなのかもしれません。

穴が開き、沈みゆく船をどんなに必死に漕いでも、いずれ沈没してしまうのです。

もちろん、今すぐ全員が漕ぐことをやめたら大変な事になってしまいます(笑) だから、漕ぎ続けてくださる人々にも感謝しつつ、気付いた人は次の時代を創造することを急がなければならないと感じています。

 

 

昨日の打ち合わせは、私自身にとっても大きな希望を感じるものとなりました。次の時代を創造する旅に、いよいよ出航するタイミングが来たことを感じています。

サービスを提供する側も社会に貢献していることを実感し、サービスを利用する側も社会に貢献していることを実感する。お金をいただく側も貢献を実感し、お金を払う側も貢献を実感する仕組み。

私自らが、未来への希望を創造する事業を通して、あらためてドラッカーを実践することになりそうです。


 

【今日のドラッカーの言葉】

事業の目的は顧客の創造である。買わないことを選択できる第三者が、喜んで自らの購買力と交換してくれるものを供給することである。

<P.F.ドラッカー 創造する経営者> 

 
<コメント>
「売る」という言葉と同じくらい、最近私が嫌っている言葉があります(笑) それは「顧客ニーズ」という言葉です。

私たちは事業内部の視点から「顧客ニーズ」を分析したつもりになっていますが、ほとんどの場合、やっている事は製品やサービスからスタートした都合のよい想像に過ぎません。これらは「顧客が直面する現実」とはまったく異なるものです。

ドラッカー教授自身も「ニーズ」という言葉を使ってはいますが、その意図するものは、われわれが一般的に「ニーズ」と呼ぶ意味合いとは、大きく異なります。

ドラッカー教授が「ニーズ」と定義するのは、何が真の課題か?を定義できる対象に限られます。つまり組織や業界の内部プロセスにしか「ニーズ」は存在しないということです。

顧客は組織の外の存在であり、知覚の対象です。顧客の現実を知覚したのちに、商品やサービスという手段を提供するべく内部のプロセスを分析し、プロセス上のニーズを探るのです。

つまり「顧客ニーズ」という表現は、“言葉のあや”です。われわれに出来ることは、顧客に聞き、顧客を観察し、顧客の現実を知覚することのみです。事業機会は社会に存在します。現実を知覚し、顧客とマーケットを創造することが、事業の目的なのです。

  

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 <講座および読書会のお知らせ>
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各会場とも、参加料は5,000円です。